親の希望を叶えようとして婚期が遅れることも
筆者の経験では、親御さんのこだわりが強い家庭ほど、子どもの結婚が遅れがちです。
特に子どもが一人っ子だったり、少人数兄弟の場合は親子の関係が密で、子どもは親の希望を叶えることを「親孝行」だと考える傾向があります。
そのため、自分が相手を気に入っても親が反対すればあきらめてしまう――そんなケースも少なくありません。しかも、親が「年収1000万円以上で高学歴」という条件を求めた途端、実際に届く申し込みは、年収500万円台で地方私大卒など、親の“理想スペック”とはかけ離れていることも少なくありません。
一方で、親が「結婚相手にこだわらない」と決めている家庭では、トントン拍子で話が進み、年収3000万円の都内開業医や、会社経営を継ぐ資産家の息子と結ばれるケースもありました。
なぜそのような逆転現象が起こるのか──それは“神のみぞ知る”領域かもしれません。
いずれにしても、婚活において親のこだわりはときに大きな壁となります。その壁を乗り越えるには、親の期待と自分の幸せの間で、どう折り合いをつけるかが鍵になるのです。