何が結婚の決め手になるかは人それぞれです。
大きな期待があるでしょうし、理想の家庭を築きたいとお互い夢のようなことを考えてしまうかもしれません。もちろん、将来を夢見るのはいいことですが、往々にしてあてが外れてしまうのも事実です。
理想の海外生活や豊かな暮らしなど、期待していた結婚生活が手に入らなかったとき、その後の生活はどうなってしまうのでしょうか? 今回は「あてが外れた」結婚をしてしまった女性が再婚に踏み出す様子を紹介します。
束の間のパリでの結婚生活
宮本ゆう子さん(50歳・仮名)は、お嬢様育ちの女性です。そのため、裕福な家庭出身の男性との結婚を望んでいました。
23歳の若さでお見合い結婚を決めました。決め手は、相手がパリ駐在のエリート商社マンだったからです。憧れのパリ生活が待っていると思い、結婚を即決しました。彼自身を選んだというよりも、パリ生活への憧れが強かったのです。
しかし、そのパリ生活はわずか1か月で終わります。彼の東京本社への転勤が決まったのです。友人に羨ましがられていただけに、こんなに早く日本に戻ることに恥ずかしさを感じ、「いっそのこと日本に帰ったことを隠してしまおうか」とさえ考えていました。
東京本社に戻ってからも、ゆう子さんは「またいつか海外転勤になるかもしれない」と淡い期待を抱いていました。
しかし、その後旦那さんの部署が変わっても、海外転勤の機会は訪れません。海外に住みたくて結婚したのに、日本での生活が長期間にわたり続くことになりました。まだ若いゆう子さんは離婚も考えましたが、ちょうどその頃子どもが生まれました。