エリートだと信じていた旦那は…
するとゆう子さんは教育ママになり、幼稚園や小学校の受験準備に奔走する日々が始まりました。
最近の言葉を借りれば、彼女にとって結婚は周囲への「マウント」のためだったのかもしれません。海外駐在や受験成功など、他人に羨ましがられたい気持ちが人一倍強かったのです。
しかし、エリートだと信じていた旦那さんはその後転職を繰り返し、海外駐在の夢は遠のきます。さらに両親が体調を崩し、ゆう子さんの思い描いていた結婚生活とはまったく違うものになりました。その結果、彼女は離婚を選びました。
ただ、ゆう子さんが不幸かと言えばそうではありません。
彼女には裕福な両親がいます。たとえば、ゆう子さんの母親は都心にマンションを数部屋所有しており、それらの家賃収入で生活に余裕があるほどです。親が体調を崩したため、ゆう子さんが介護をするという名目で、子どもの養育費や一家の生活費を援助してくれました。子どもの学費や留学費用もすべて親が出しました。
「やはり持つべきものは、裕福な両親!」
ゆう子さんは結婚生活の失敗を通じて、改めてそう感じています。そのため初婚の失敗から相手を選ぶ基準が変わったわけではありません。それどころか、相手に求めるハードルはさらに高くなりました。
●裕福な両親のおかげで離婚後も充実した日々を送るゆう子さん。再婚相手は見つかるのでしょうか。後編【「金持ちアピールしていたのに!」玉の輿を夢見て嫁いだお嬢様を引きこもりに追い込む「崩れた人生設計」】で詳しくお伝えします。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。