<前編まとめ>
50歳とは思えない美貌を持つ佐藤彩さん(仮名)は、天真爛漫な性格です。
二人暮らしの母からの願いもあり、彩さんは結婚相談所で婚活を始めます。結婚相手の条件は、「身長170cm以上・大卒・年収1000万円以上・東京都在住・59歳まで」と、やや高いハードル。さらに待ち合わせ場所まで電話でナビしてもらったり、庶民的なお店でのデートに不満を漏らしたりと、わがままし放題です。
最初は美貌に惹かれた男性たちも、次第に戸惑いを覚え始めます。
●前編:“奇跡の50歳” ずっとお嬢様気分の女性が掲げる「妥協ゼロの婚活条件」
美貌も長くは通用しない
お見合いを何度も重ね、交際に発展することもあった彩さん。しかし、彼女のわがままは留まるところを知りません。
ある日、彼女はお見合い相手にこう尋ねました。
「毎月、私のサプリメント代と美容室代を負担してくれますか?」
彩さんはおしゃれや美容に強く興味があるので、そこにかけるお金も多額です。毎月の負担を考えると、男性も厳しいと思ったのでしょう。しかし、彩さんは「私を本当に大切に思ってくれるなら、それくらい当然のはず」と考えていました。そして、男性の返事を聞くや否や、「そんなの愛じゃない!」と交際を断ってしまいました。
次のお見合いで交際に至った人でも、誕生日のプレゼントが10万円のブレスレットだったことにご立腹。
男性も、君はお金がかかる人なのに、結婚したら僕に何をしてくれるの?と思うようになります。彩さんはずっと家にいても家事をしてこなかったので、料理もお掃除も不得意。かといって会話力があるとはいえず、興味があるのは自分の好きな美容とファッションのことだけ。それでは男性もつまらなくなってきますし、ただお金がかかる人だと思ってしまいます。事実「中身がね~」とお断りされてしまうのでした。
これまでは彩さんの美貌もあって男性がわがままを許してきたのですが、それが通用しなくなってきたのです。