飯田優菜さんは都内の大手企業で働く31歳、年収800万円の女性です。子供を持たずに、仕事に生きる人生のほうが自分には合っているのでは……だったら、結婚も難しいと考えていた彼女でしたが、2歳年上で年収900万円の彼氏、桜井雄二さんの「DINKsでやっていこう」の一言が決め手となり、結婚しました。

そうして2人だけなら順調な結婚生活を送れていました。しかし、彼の実家へ帰省した際、義両親にDINKsの意向を伝えたところ義両親が困惑してしまいます。

以後、義両親からの説得のような電話が増え、彼女はノイローゼ気味になるまで追い詰められてしまいました……。

●前編:義実家からの電話が怖い…! 孫の顔が見たい義実家 vs DINKsパワーカップルのバトルが起きたワケ

彼が一大決心! 夫婦の信頼関係はより強固に

「今までゴメン。自分が甘かったよ。もっと早く決断すべきだった」

帰省からざっと1年後、雄二さんがこのように話しかけてきました。そうして、「いつかは両親も分かってくれる」と考えていたのは甘かったとして、彼は義両親と距離をとる決断をしたというのです。

2人そろって当面、義実家からの電話はとらないようにし、帰省もナシ、仮に来訪するようなら引っ越しもしようと言ってきたといいます。

これを受けて、優菜さんは心底ホッとできたとのことでした。

実のところ、彼女はもう少しで本気で離婚を切り出すつもりだったそうです。それほどまでに、彼女は追い詰められていたといいます。ところが一転して彼がこのような決断をしてくれ、親との距離をつくらせた負い目も少しはあったものの、いっぽうで頼もしく、うれしかったとのことでした。同時に、彼が両親より自分を選んでくれたことで、彼への疑心も一気に吹き飛び、自分への強い愛情も再確認できたといいます。

雨降って地固まるでしょうか……。その後の2人は以前よりも信頼関係が強くなったといいます。同時に、決断の重さを払しょくする意味を込めて、期待できなくなった義実家の相続分を補てんするために、2人で資産運用も始めたそうです。さらに、帰省のトラウマを払しょくする意味も込めて、お盆や正月といった帰省シーズンのたびに2人で旅行に行くようにもなったとのことでした。

「彼にあのような決断をさせたことが本当に良かったのか、今でもたまに考え込むこともあります。でも不思議と、そういう時に限って必ず彼がフォローしてくれるんです。だから、彼にとってもあの決断が間違ってなかったと思ってもらえるよう、私もずっと精いっぱい彼を愛し、フォローし続けたいと思います」

ぜひ、末長くお幸せに。