孫を望む親は珍しくない現実も…相続&介護について考えつつ距離を保とう
一方の優菜さんにとっては……災難でしたね。雄二さんもでしょうか。
災難ではありますが、ある意味で仕方ないともいえます。簡単な話、これがDINKsの一つのリスクです。どんなに配偶者が受け入れても、結婚は2人だけでは完結しません。そして地方によっては昭和的価値観が根強く残っているところもありますから、結果論ですが、できれば事前に根回しというか、説得できていれば良かったかと思います。
事後の対策としては、本編のように「距離を置く」、つまり「あえて疎遠にする」が基本です。最近ならオンライン帰省というのも、面と向かって会うよりは軽いので良いと思います。
ただ、親と疎遠になった際に困るのが相続です。たいていの夫婦の場合、相続財産の有無は死活問題になるほどです。本編の2人はいわゆる“パワーカップル”と呼べるほど、十分な経済力があるので、資産運用を始めたのも空気の払しょくが主目的でしたが、その他の夫婦は、まさに老後対策として資産運用に取り組むことをおすすめします。
また「介護」も課題になりがちです。いくら「距離をとる」としていても、金銭支援が必要になることもあります。そのような先々を見据えて、やはり資産運用には積極的に取り組んでおきましょう。