非モテながら出世街道をひたすら進んだエリート男性、婚活を決意
山田和人さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で営業として働く33歳で年収1000万円の独身男性です。彼はかなり勤勉というか生真面目なところがあり、特に趣味らしい趣味もなく、休日でも基本的に仕事のための勉強に励んでいるような方でした。
……というのも、彼はいわゆる「陰キャ」の「非モテ男性」で、特に学生時代はまったくといっていいほど女性との縁がなかったのです。決してコミュ障ではなかったものの、当時は女性に男性扱いしてもらうどころか、“眼中”にさえ入っていなかったといいます。その悔しさをバネに、今までとにかく仕事をがんばってきた一方で、その経験は社会に出ても根強く残り、たとえ飲み会に参加しても極力、女性との交流は避けてきたとのことでした。
しかし、この頃になって、彼に少し変化が起こります。年収が1000万円を超えたことで、何となく男性としての自信が出てきたのです。またこの頃、職場で結婚ラッシュが起きていたこともあり、幸せそうな同僚を見る度に、少しずつ彼にも結婚願望が生まれつつありました。
「もしかして今なら、俺でも女性に相手してもらえるのかな……?」
それから彼は、結婚した同僚とプライベートの話をすることが増えたそうです。そうして皆から幸せそうな話を聞く度に、どんどん結婚願望が高まっていったといいます。こうして、彼は33歳の時に婚活を始めることを決意しました。