アプリでも相談所でも…次第に高まった女性不信と拒絶反応

失敗はしたものの自信を付けた和人さんは、次にマッチングアプリを試してみたところ、多くの女性から連絡が入りました。そして彼は、何人かの女性とのデートを重ねたのですが……いずれのデートでも高級な飲食店や高価なものをねだられ、長続きはしなかったといいます。

前述の通り、彼は趣味らしい趣味もなく、この頃には気づけば2000万円程度の貯金が貯まっていました。しかし彼は結婚を決意したことで、家や子供などの先々を見据えて強めに倹約を意識していたのです。もちろん多少の支出は覚悟していましたが、元々の倹約家な気質も重なって、女性の要望は彼の許容度をはるかに超えたものばかりに思えたといいます。

そのような婚活を2年続けて35歳を過ぎた頃、彼はついに結婚相談所に入りました。そしてアドバイザーに金銭面の要望を強く伝えたのですが……あまり結果は変わらなかったといいます。振り返れば、この頃には女性不信が強まっており、自分にお金を出させる姿勢を感じただけでイヤになっていたとのことでした。

「結婚を考えていたら、普通は節約するはずだろう。女性は一体、何を考えているのか……」

次第に彼は、どんな女性と結婚しても無計画にお金を使われて不幸になるだけなのではないかと考えるようになっていきました。しかし一方で、結婚して幸せな家庭を築きたい気持ちも捨てきれず、かなり思い悩む日々が続いたといいます。

最終的に、彼はどんな結末を迎えたのでしょうか……? 後編【「もう生涯一人でかまわない」高年収男性が婚活に見切りをつけ、到達した“驚きの新境地”】でご確認ください。