50代にして突然の離婚。「愛想が尽きている」の言葉にブチギレ!

北川 実さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で部長職を務める年収1200万円の52歳男性です。パート勤務で家計を支える同じ年の妻と二人の子供がいましたが、最近では家族と関わる機会があまりなかったといいます。それでも夜は接待や会社の付き合いと称して遅くまで飲み、休日には友人と遊び回り、本人としては充実した日々を送っていました。

そのような日々の中で、突然の悲劇が起こります。彼の奥さんが離婚してほしいと言ってきたのです。

「子供たちも大学を卒業したし、もう一緒にいる理由がありません。これ以上、あなたの横暴にはついていけません。子供らも賛成してくれています。お金は要りませんから、どうか私を解放してください」

「今まで食わせてやってきたのにふざけるな! だいたい、これからどうやって女一人で暮らしていくつもりだ! パートで生活できると思っているのか」

それでも奥さんは変わらず、それ以上に、これ以上は一緒にいるほうがムリだといいます。長年の自身の亭主関白ぶりに、子供たちも含めて愛想が尽きているのだといいます。このあまりの“恩知らず”な言い分にブチギレて、勢いのまま彼は離婚に同意しました。

ただ、さすがに無一文は世間体が悪いとも考えたそうです。そこで、子供たちの学費であまり貯金がなかったものの、なけなしの500万円を財産分与として奥さんに全額渡したといいます。子供たちも卒業と同時に家を出ていたので、こうして彼は52歳にして、貯金ゼロでの一人暮らしとなりました。