<前編のあらすじ>

京都府在住の33歳会社員・長谷川奈和さん(仮名)は、間もなく第一子を出産予定です。しかし妊娠中の喜びの一方で、子どもの教育費について深刻な悩みを抱えていました。奈和さんと夫・拓海さんは共に貸与型奨学金の返済が残っているからです。

子には同じ苦労をさせたくないという思いがありながらも、仮に子どもがドクターまで行くとなれば、教育費が2000万円必要という情報を知り不安に襲われます。住宅ローンや老後資金の不安も加わり、生成AIでファイナンシャルプランナー(FP)を探し始めました。

●前編:【「20年で2000万円なんて無理」奨学金残債400万円の夫婦が、第一子出産前に抱いた教育費への恐怖】

奨学金返済を経験した親の切実な願い

夫の拓海と私は今年結婚3年目の革婚式を迎え、春には第一子を出産予定です。

子どもが生まれるに当たり、拓海と私に共通する願いが「この子が将来、大学や大学院まで進学したとしても、学費は出してやりたい」ということでした。

私たちは2人とも日本学生支援機構(JASSO)の貸与型の奨学金(無利息の第一種)を利用していて、まだ半分近く返済が残っています。高校生の頃は奨学金が受給できると聞いて滅茶苦茶うれしかったのを覚えていますが、大学生になるとそれは普通に生活の一部になり、社会人デビューに当たっては“借金”という大きな重しになりました。

拓海も私も、奨学生であることによって学生生活も、社会人になってからも制約を受けたと感じていて、生まれてくる子どもには絶対に同じ思いをさせたくなかったのです。

ネット記事によると、子ども1人を高校から大学院(博士)まで出すのに学費が1000万円、大学と大学院に通う1人暮らしの生活費が1000万円、合計2000万円かかるそうです。