収入を下げても生活を成り立たせる6つのポイント

「収入を下げても生活できるか」を考える際は、運用や生活水準など不確定要素がたくさんあります。そのため、自分がどこまでその不確定要素に納得できるかがポイントとなります。不確定要素はなるべく保守的に考えますが、将来どうなるかは分かりません。したがって、次の6つがポイントになります。

1.運用利回りは実績よりも低く見積もる

2.退職金など大きなお金を一括投資して増えるとは考えない
(「退職金をアメリカ株などに一括投資すれば2〜3年後に1.5〜2倍くらいになるだろうから、それを生活費にあてられるだろう」などと考えない)

3.運用は長期で考える
(手元の預金をハイスピードで積立運用すれば2〜3年後に増えているはずとは考えない)

4.リスクが大きい資産から取り崩していくことを考える
(株と積立運用中の投信があるなら株から取り崩す計画を立てる。株は長期保有するほど不確定要素が大きくなるものの、今の金額は明確。そのため、持ち続けたい、あるいは必ず上昇すると自信がある場合を除き、最初に取り崩すと計算する)

5.収入に合わせた生活をどこまで実行できるか試してみる

6.自分の年金額を知る

特に運用については、リスクがあることを理解しているものの、ここ数年の株式市場の好調さと自分の希望をかなえたい気持ちから楽観視してしまいがちなので注意が必要です。

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真美さんは、早期退職は不可能ではないことを知り、前向きな気持ちになれたようです。「今の投信積立は退職まで続けますし、旅行や趣味を削減してみて、節約できたお金を早期退職のために貯めたいです。退職時期が近くなったら、再度実行可能か検証をお願いします」と、言っていました。将来を見据えて計画的に行動する真美さんですから、数年後は資産状況が変わり、本当に実現できるようになっているかもしれません。