「50代になり体力が落ち、今の仕事を続けるのはきついです。収入を落として、もう少し楽な仕事に転職しても生活は成り立つでしょうか」

このような相談が最近増えてきたように思います。生活できるかできないかは当然人それぞれですが、52歳独身の真美さんを例に、この問題を考えるポイントをお伝えします。

転職を考えるようになったきっかけ

真美さんは、大学卒業後から現在勤めている建設会社で仕事に打ち込んできました。現在は現場をまとめるリーダーを任されています。仕事が好きであることに変わりはないのですが、ここ数年は体のしんどさの方を強く感じるようになったと言います。

というのも、真美さんは2年前に乳がんになり、それ以来、体力が落ちました。さらに今も続いているホルモン療法により、ほてりやむくみ、疲労感、年齢による体力の衰えが重なり、定年まで働くことがつらいと思うようになったようです。

真美さんは「部署異動も考えましたが通勤もしんどくて。家の近くで働けるところを探したいです。ただ、家の近くだと事務の仕事があったとしても年収は250万円程度ですね」と言います。真美さんの現在の年収は1100万円です。50代女性の平均年収と比べるとかなりの高収入ですが、250万円となると現在の年収の約5分の1です。