〈前編のあらすじ〉

日々さまざまなご家庭の家計を見るFPの前田菜緒さん。

よく「収入が多い人は貯蓄も多いですよね?」 との質問を受けるそうですが、答えはノー。ある対照的な2つの家庭の家計状況と貯蓄額からその理由を紐解きます。

前編(年収2200万円で「貯金はこれだけ?」 あるパワーカップルの“支出っぷり”全容)では、世帯年収2200万円のパワーカップルであるにもかかわらず、その年収からすると、貯蓄額は少なめの下山さん(仮名)の月間の収支を見ながら、その理由を解説してもらいました。

後編では、もう1つの家庭の年収と貯蓄状況と見ながら、貯蓄の本質について、前田さんの解説をお届けします。

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世帯収入で貯蓄額3400万円…! その家計状況は

山田さんご夫婦(仮名)は夫年収700万円、妻年収200万円の40代ご夫婦です。お子さんは女の子(7歳)1人です。

このご夫婦の貯蓄額は、なんと3400万円……!

二人とも独身時代からしっかり貯蓄をしていたことも要因としてあるのですが、家計状況を聞くと下記の通りでした。

<収入>
手取り 50万円

<支出>
家賃 16万円
教育費 2.3万円
生活費 17万円
保険 4.5万円

また、ボーナスは2人分を合計すると手取り70万円弱ですが、家電の買い替えや自転車購入など、その時必要なものを購入する程度で、ほぼ貯蓄しているとのことでした。毎月10万円ほどの黒字ですから、ボーナスを合わせると年間約190万円を貯蓄できている計算になります。