老後を「朗後」として生きる

そして還暦を迎え、いわゆる「老後」と呼ばれる時期に入りました。

でも、私はうつむいたりはしていません。むしろ老後を「朗後」と自分の中で置き換えて、笑って笑って、笑顔の絶えない毎日を生きています。

例えば、ポイ活を駆使して格安スーパーをハシゴするとき。そこで出会った仲間と「あのスーパーはお肉が安いらしい」「今日はお刺身が特売だって」と情報交換をするのも楽しみの1つです。

週末には、シニア割を利用して登山や旅行に出かけます。そうすると、二十代では気付かなかった事が、三十代では見えなかった景色が、四十代では聞こえなかった声が、手に取るように感じられるのです。

年をとるのも悪くない。いえ、ここまで生きてこられたこと自体が奇跡なのですから、「年は取る」のではなく「いただく」ものだと考えています。

多くの出会いが私に生きるチカラをくれました。

もうすぐ70歳。でも、慌てません。うつむいたり嘆いたりもしません。

笑顔でいる限り、仲間がいる限り、私は幸せな「朗後」を生きて行けると信じているから!

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駒井さんの言葉には、未来への希望と今を生きる喜びが満ちあふれていました。老後に向けてお金の不安を完全に解消するのは難しいことかもしれません。それでも人は考え方や行動次第で、お金では買えない豊かさを手に入れられるという大切なヒントを得ることができました。