九州地方在住の佐藤美和さん(仮名、30代)は、かつて都心で働く20代の頃、ハイブランドのバッグや流行の服に囲まれた生活を送っていました。「自分の価値を示すための武装」だと思っていた消費行動。しかし、ベトナムへの移住とともに彼女の価値観は大きく変わります。お金との向き合い方を見直すきっかけとなる、佐藤さんの体験談をお届けします。
東京での「武装」としての消費生活
私が20代の頃、東京の都心で働いていた時の「意思」は、わかりやすく外側に向いていました。給料が入れば、真っ先にデパートのコスメカウンターやブランドショップへと足を運んでいました。
煌びやかなショーウィンドウに並ぶハイブランドのバッグや、流行の服。それらを身につけることは、競争の激しい都会で「私はここで戦っている」「私はこれだけの価値がある人間だ」と周囲に示すための、一種の武装だったように思います。
当時の私にとって、それは決して浪費ではなく、自分を保つために必要な投資であり、精一杯の意思表示だったのです。周りの目を気にして、見栄を張っていた部分もあったかもしれません。でも、それが当時の私の生きる道だったのです。
