グローバル化が進み、企業のコンプライアンスへの意識が高まっています。メーカーの人事部に勤務する坂本和也さん(仮名)は、「うちは小さな会社だけれど、最近は業務を通して経営の透明性確保の重要性を痛感している」と話します。
しかし、まさか自分の勤務先で“重大なコンプラ違反”が露見するとは思ってもいなかったそうです。しかも、その当事者は坂本さんと同期入社の営業部のエース。「イケメンでビジネススキルが高く、性格もいい非の打ちどころのない奴」だというのだから坂本さんはただただ驚くばかりだったそうです。
実のところ、コンプラ違反の元凶はその上司で、同期は巻き添えを食らった格好でした。にもかかわらず、坂本さんいわく「将来の幹部候補生だった」同期は悲惨な末路をたどることになったのです。
〈坂本和也さんプロフィール〉
神奈川県在住
32歳
男性
会社員
妻、長女と3人暮らし
金融資産500万円
入社後にできた同期3人の絆
私は大卒で機械部品メーカーに入社し、今年でちょうど10年になります。
男性の同期は3人で、リーダー的な存在だった又野は営業で実績を上げて課長補佐となり、もう1人の島津は経理部、私は人事部に所属しています。
又野がすごいのは、若い頃から大局的な視点を持っていて、何があろうとブレないことです。入社して数年間はよく3人で飲みに行き、互いの部署の情報交換をしたり、仕事の愚痴をこぼし合ったりしていました。
職場の先輩から目の敵にされている、業務内容が固定化していて成長実感が得られないなど他愛のないものでしたが、どんな話題の時も又野は常に冷静沈着で、私たちに的確な助言をくれたものでした。
又野は都内のAランク私大の経済学部卒。高校までラグビー部だったという体育会系で、180cmを超える長身、鍛え上げたマッチョなイケメンです。人当たりも良く、取引先や上司からはかわいがられ、社内の女子の憧れの的でした。あまりにレベルが違い過ぎて、島津や私はライバル心や嫉妬心すら湧きませんでした。
