<前編のあらすじ>

隆弘さんは58歳。高校を卒業してすぐ就職し、以来40年間同じ会社で働いています。

58歳で受け取った「ねんきん定期便」によると、隆弘さんの年金額は「230万円」となっていましたが、隆弘さんは疑問に思いました。

「自分はすでに40年間働いている。年金は40年払うと満額になるから、自分の年金額はすでに満額に達しているのだろうか」

「これ以上年金が増えないなら、これから先は年金の支払い損になるのだろうか」

隆弘さんは年金事務所に出向いて、その疑問をぶつけてみたのですが……。

●前編:「ねんきん定期便」の額をそのまま信じてはならない…50代でもまだ間に合う「年金額を増やすためにできること」

「もらえる年金額が増えますよ」

職員から返ってきた答えは次のようなものでした。

「40年を超えて厚生年金の保険料を払った場合は、もらえる年金額が増えますよ。ねんきん定期便に書かれている数字はあくまでその時点での見込額になります」

「40年を超えて厚生年金保険料を掛け続ければ、その分、老齢厚生年金(報酬比例部分)が増えることになります。支払った保険料は払い損にはなりません」

「また、厚生年金の加入期間は、老齢基礎年金の計算にも関係します。老齢基礎年金が満額(2026年度の70歳以下の額:84万7300円)になるには、40年間の「保険料納付済期間」が必要です」

より具体的にはどういうことでしょうか。