超お金持ちと結婚したと思ったのに!
もう一人、あてが外れてしまった方を紹介しましょう。
鈴木英子さん(仮名)はお嬢様学校出身で、幼稚園から大学まで一貫教育を受けています。お母さんもお姉さんもみな同窓です。家族全員が英語を得意とする環境で育ったので、英子さんも当然英語が得意です。将来は英語を活かせる職業に就きたいと考えていましたが、お見合いで結婚しました。
お相手は立派な日本庭園を持つ大金持ち。英子さんは裕福な人との結婚を第一希望としており、その希望が叶った形です。今まで見聞きした中でも飛び切りの大金持ちで、おまけに彼は優しく、英子さんは大切にされていました。
豪華な一軒家での結婚生活は順調にスタートしましたが、その幸せも束の間でした。旦那さんの実家が破産してしまったのです。豪華な家を持ち裕福そうに見えましたが、実際にはお金の問題を抱えていました。英子さんとの結婚に乗り気だったのも、家が傾き始めていたからなのかもしれません。
トラブルは続くもので、今度は旦那さんが経営する会社が倒産してしまいました。結局、英子さんの両親が救済しましたが、英子さんにとっては大きなショックでした。お金に困った経験など一度もなかったため、彼女はノイローゼになり、家に引きこもってしまいました。旦那さんとも別居し、しばらくして離婚となりました。
英子さんには子どもがいて、かなりの教育費がかかります。旦那さんが支払える状況ではないため、英子さんは両親に頼りました。たとえば、両親が孫の教育のために留学費用を一括で支払ってくれたこともありました。両親が裕福だったおかげで助かりましたが、英子さんの人生設計とはまったく異なる人生となりました。
「あんなにお金持ちをアピールしていたから結婚したのに。私の人生はどうなるのよ!」
英子さんは憤慨しましたが、元旦那さんは自分自身のことで精一杯の状態でした。旦那さんをあてにできないため、英子さんは再婚を希望し、結婚相談所に入会しました。
お互いに頼り合える人生を
人生は順調なときもあれば、大きくあてが外れることもあります。これからはあまり「あてにする」ことなく、二人で協力して生きていくことが大切でしょう。
子どもを過度にあてにするのもナンセンスです。子どもにもそれぞれの人生があり、自分の将来や夢に向かって進んでいます。だからこそ、経済的にも精神的にも必要以上に頼らず、バランスの取れた距離感を保つことが大切なのです。