<前編のまとめ>
理想のパリ生活に憧れて結婚した宮本ゆう子さん(50歳・仮名)でしたが、わずか1か月で帰国が決まり、夢はあっけなく終わってしまいました。
やがて子どもが生まれ、教育熱心な母親として奮闘するものの、夫の転職や親の介護など予期せぬ現実に直面し、離婚を決意。唯一の支えとなったのは、都心に複数の不動産を持つ裕福な両親でした。
50歳になり、ようやく再婚に踏み出したゆう子さん。ところが、初婚の失敗もあり、結婚相手への要望は高くなるばかりです。
●前編:「持つべきものは裕福な両親」海外駐在のあてが外れても、再婚相手を選ぶ側の50歳女性の”優越感”
50歳になり婚活スタート
ゆう子さんは子どもと二人暮らしです。週に二日ほどパートで働き、残りの時間は両親の介護にあてています。50歳を過ぎて再婚を考えていますが、経済力のある人が条件のため、なかなか相手は見つかりません。
ただ、ゆう子さんはそれほど危機感を抱いていません。満たされた生活を送っており、友人も多いので、どうしても結婚したいという気持ちになれないようです。「ひとりはさみしい」という気持ちに嘘はないでしょうが、初婚のあてが外れたため、今度は失敗しないように、とにかく相手の条件が厳しくなっています。