猫のダイアナは無事保護猫カフェに引き取られる
ダイアナは恵子さんを見送った後に、ペット信託で契約をしていた熊倉さんの知り合いの保護猫カフェへと引き取られていきました。数カ月後、熊倉さんから「ダイちゃんは保護猫カフェの看板娘になっています」というメールが、ダイアナのツンデレショットと共に届きました。
昨年、娘と孫と3人で旅行をした際、くだんの保護猫カフェに立ち寄り、久しぶりにダイアナと再会を果たしました。ダイアナは私のことを覚えていてくれたようです。毛並みも良く、恵子さんのところにいた時よりひと回り大きくなっていて元気そうでした。
ダイアナと遊んでいると、何となく、すぐ近くに恵子さんがいるような不思議な気持ちになりました。
保護猫カフェのスタッフの方からは、恵子さんの月命日には、熊倉さんがダイアナの好物のおやつを欠かさずに差し入れてくれるという話を聞きました。恵子さんは人生の最期に自分の思いを引き継いでくれる素晴らしい専門家と会えて本当に良かったと思います。
恵子さんの残したお金も今頃、世界のどこかで困った人たちのお役に立っているはずです。先日、ガザの停戦合意のニュースが流れた時には、行ったこともない紛争地域に思いを馳せました。間もなく、恵子さんの三回忌がやって来ます。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。