橋爪あゆみさん(仮名)はIT企業の総務部に勤務する会社員、今は長女を出産して育休中です。橋爪さん一家は長女が生まれる前、コロナ禍に都内の小規模新築マンションを購入し、引っ越してきました。マンションの住民は同世代が多く、家を行き来するような親しい友人もできて新米ママ生活を満喫していたそうです。

そんな時、橋爪家にマンションの管理組合の役員が回ってきました。今思えば、これがとんでもない災難のきっかけになったのですが、そんなことはつゆ知らず、管理会社が完璧にサポートしてくれると聞いた橋爪さんは本当に軽い気持ちで引き受けたのでした。実は管理組合は、代々先送りされてきた厄介な案件を抱えていたのです。それに猛然と立ち向かったのが橋爪さんの友人で、正義感の強い中村さんでした。しかし、中村さんのそうした行動が思わぬ波紋を呼んで予想外の展開になります。今もその余波が続いているという橋爪さんが、戦慄の体験を話してくれました。

〈橋爪あゆみさんプロフィール〉

東京都在住
31歳
女性
会社員(育休中)
会社員の夫、1歳の長女と3人暮らし
金融資産400万円(世帯)

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東京の郊外に総戸数12戸(3階建て)の小規模新築マンションを購入し、入居したのはコロナ禍真っただ中でした。行動制限がある中の引っ越しは大変でしたが、そういう特殊な事情もあって入居者同士の絆が強まり、ファミリー単位での仲良しグループができました。

私は2023年末に長女の唯奈を出産して勤務先から育休を取得中という気安さもあり、マンション内のママ友とホームパーティーを開いたりドライブに出かけたりと新米ママ生活を満喫していました。