子どもを作るために利用。実は珍しくない話
後藤さんにとっては裏切りのような行為ですし、とてもショッキングな出来事には違いありません。でもこういう話は決して珍しくはありません。
病院長の一人娘と結婚をして妻の父親の病院に共に勤務。旦那さんはゆくゆくは病院長にということでしたが、ほどなく夫婦仲が悪くなり離婚。夫だけ出て行くことになるというのはよく聞く話です。
残った妻は父親とともに病院を切り盛りして、子どもは将来的にその病院を継ぐ医師となります。
医師が医師と結婚をしたいと思うのには、いろいろな理由があるのです。医師同士の子どもなら、教育にもお金をかけられますし、医師になるための教育環境も整っています。他の子どもが遊んでいる時でも塾に通い勉強をする。そのような子ども時代になったとしても、少なくとも医師家系の親族からは文句を言われないでしょう。
もちろん子ども自身が医師に向かないこともあるでしょうが、自分たちの夢や医師家系を守ることを考えれば、結婚相手は医師。そうなるのも納得できてしまいます。逆にいうと、相手を絞り込むからこそ結婚が難しくなることもあるのです。医師の“幸せな結婚”は簡単ではないというのは、そのような背景があるからなのです。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。