夫の「スーパー巡り」が家計を救う

そんな状況を見かねてか、最近は主人が週末に車で3つほどのスーパー巡りをしてくれるようになりました。金曜日に各スーパーから届くチラシを元に、それぞれのお得商品を覚えて買い巡ってくれているのです。

「先週はサーモンの刺身がお得だったけど、今週はお高くなっていたよ」
「牛肉が先週は高かったけど、今週はお得だった」

こうして夫が買い物から帰ってくると、まるで戦果報告のように教えてくれます。

購入するもののパターンはほぼ決まっていて、牛肉・豚肉・鶏肉・魚といったメインのもの、ジャガイモ・玉ねぎ・にんじんといった基本の野菜と、ホウレン草などの葉物野菜やキャベツなど。だいたい必要なものを夫は理解してくれているので、とても助かっています。

玉子の値段はどのスーパーも変動しますが、家の近くのドラッグストアが値段が安定して安くなっています。牛乳や納豆、ウィンナーもドラッグストアが穴場でスーパーよりも安いので、これらは私が必要に応じて購入しています。

こうしてスーパーへ行く回数を減らすことも、出費を減らすインフレ対策となっています。そして何より嬉しいのは、夫が主婦顔負けのお得活動を楽しんでくれていることです。

「今日は大根が1本でいくらだったと思う? なんと100円!」

そう目を輝かせて話してくれる姿に、家庭も明るい雰囲気になります。家計の危機が、思わぬ形で家族の絆を深めてくれたのです。

●スーパー巡りで家計を守る渡辺さん夫婦。しかし、お米の高騰という新たな問題に直面します。後編【備蓄米すら見かけない…米高騰に悩む47歳主婦に、ロシア人のママ友がもたらした“目から鱗”の発想転換】で詳説します。