<前編のあらすじ>
近畿地方在住の渡辺恵子さん(仮名、47歳)は5人家族の主婦です。高校1年生の長男と小学6年生の次男、小学1年生の長女と成長盛りの子どもたちがいる中、食費の増加により家計のやりくりに頭を悩ませていました。
そんな状況を打開したのが、夫の「主婦顔負けのお得活動」でした。「今日は大根が1本でいくらだったと思う? 」と目を輝かせて話してくれる夫の姿に、家庭も明るい雰囲気に変わっていきます。
●前編:「成長するにつれて食べる量も増える」食べ盛りの子3人を抱え食費が急騰…困惑の47歳主婦に訪れた「予想外の助っ人」
お米の高騰に悩む日々から意識改革へ
最近はお米の値段がとても高く、備蓄米も全く見かけなくなり、主食の米がこうも高くなるとは、頭の痛い問題です。食べ盛りの子供たち、特に高校生の息子はお弁当が必要なので、米は欠かせません。
ですが、ある日、娘が公園で遊んでいる時にロシア人の友達のお母さんと知り合い、彼らは三食ともパンを食べているという話を聞きました。ライ麦パンをオーブンで焼いたり、ホームベーカリーで食パンを焼いたりしているそうです。
その話を聞いて、目から鱗が落ちたような気持ちになりました。日本人の主食はお米が当たり前と思っていましたが、こうも米の値段が高騰していたら、意識を変えていかなくてはいけないと思ったのです。
私は昭和生まれの昭和育ち。小学生の頃の給食は週に3回パンで、週2回お米でした。夜ご飯はもちろんお米でしたが、給食を思い出し、最近家でも夜にご飯ではなく、パスタやそうめんの日を取り入れています。
日本の米どころ出身の夫は、以前までは「夜に麺類は食べた気がしない、昼ご飯みたい」といった観念があったようですが、このインフレが続く中では意識を変えていかなくては、と思ってくれたようです。
