主要食品メーカー195社対象の調査によると、2025年通年の値上げは約2万品目で、前年比64.4%増の結果となりました(帝国データバンク「食品主要195社 価格改定動向調査 2025年11月」)。値上げの主な要因は、原材料高や物流費、人件費など、国内の構造的なコスト増が背景にあります。
こうした食料品価格の高騰は、多くの家庭の家計を直撃しています。近畿地方在住の渡辺恵子さん(仮名、47歳)も食料品の値上げに頭を悩ませている1人です。特に成長盛りの子どもたちを抱える渡辺さんにとって、食費の増加は家計に大きな打撃です。
しかし、そんな状況を打開したのが、夫の「主婦顔負けのお得活動」でした。渡辺さんの体験談を通して、インフレ時代の家計の危機を乗り切るヒントを探ります。
食料品の高騰に頭を悩ませる毎日
私たち家族は夫と私が47歳、高校1年生の長男と小学6年生の次男、小学1年生の長女の5人家族です。最近はスーパーでの食料品の物価高が顕著で、日々の食費が上がっています。子どもたちが成長するにつれて食べる量も増えるので、昨今の物価高は本当に頭の痛い問題です。
以前は私が2日に1回くらいの割合でスーパーへ買い物に行っていました。特に安いものを探すというよりは、その日に必要なものを購入する程度でした。しかし、物価高が続く中で、そのやり方では家計が持たなくなってきたのです。
