「使ってはいけない」ではなく「使って良い」金額を考える
「これから教育費がかかるのに、夫は無駄遣いばかりして何も分かってない」「毎月赤字なのに、説明しても理解してくれない」という妻の主張をよく聞きます。はい、その通り、本当に理解できていないのでしょう。
したがって「教育費に○○円かかるから」と言ったところで支出の傾向は変わりません。変えたいのであれば、夫が何に支出しているのか、支出したいのかを妻が理解してあげる必要があります。その上で、教育費がいくらかかるなど将来必要になる金額と今から準備すべき具体的な金額を伝えてあげてください。
これからの将来、何を優先して支出するのかを夫婦で話し合うのです。相手の気持ちをくみ取りながら冷静に何度も話し合ってください。何を優先するのかは、夫婦によって違うでしょうし、夫と妻でも異なるかもしれません。しかし、そこはどこまでお互い譲り合えるかです。
譲れる金額を見いだすまで話し合う必要がありますから、大変な作業ですが、明子さんのようにお金がなくなるから離婚するという本来の解決方法ではない方向に進むことは避けられます。自分が進みたい人生を考え、その人生に収支を合わせることが後悔しない人生の選択となるでしょう。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。