周囲の勧めでしぶしぶ人間ドックを受診した結果…

60歳になり、短時間勤務で仕事を続けている慶太郎さん。今から4年前の56歳の時のこと。「一度は人間ドックとか、もっと詳しい健康診断を受けたほうがいいんじゃない?」と、1歳上の妻・陽子さんから言われました。

大学卒業後の入社以来、慶太郎さんは会社の健康診断を毎年受けていてずっと「異常なし」と出ていましたし、「仕事も忙しい中、人間ドックは長時間拘束されそうだし、何より検査のための準備が面倒臭そうだな」と、気が進みませんでした。しかし、同僚や友人など他の人からも強く勧められて、一度人間ドックを受診することになりました。

検査の結果、なんと大腸がんが発覚。その時受けた人間ドックには、会社の健康診断に含まれていなかった大腸内視鏡検査も含まれており、異常を見つけられたのでした。

慶太郎さんは「健康診断で今まで問題なかったから、自分がまさかがんだなんて思わなかった」とショックを隠せません。

この病状について、病院では「今、手術をすれば助かります」と医師から説明を受けました。しかし、「ただ、人工肛門になりますね……」と言われます。

人間ドックから2カ月後、慶太郎さんは手術を受け、無事成功したものの、人工肛門を造設することになりました。