離婚せず2人で暮らし続けた方が老後の赤字額は少ない!
そこで筆者は宗教への支出を考慮して離婚しない場合のライフプランも作成しました。すると老後に赤字になることに変わりはありませんが、赤字額が約300万円までに減ったのです。
理由は一人暮らしより2人で暮らす方がコスパが良いのはもちろん、自宅に住み続けられる上、ご主人の給料400万〜500万円が、あと5年は見込めるためです。明子さんもパート収入が年間200万円ほどありますが、やはり1人分の収入と2人分の収入では大きな差があります。
離婚しても生活できるかと相談に来た明子さんでしたが、この結果を見て「離婚しないほうがいいんですね!」と声を弾ませました。「お金が心配なだけで、できるなら一緒に暮らしたかったので離婚しないならそれに越したことはありません」と安心した様子でした。
離婚しない生活を成り立たせるために
本当は離婚したくないのに、一緒にいるとお金がなくなるから離婚するというのは解決策にはなりません。浪費が原因で夫を嫌いになったのなら別ですが、本当は一緒にいたいのに離婚を選択してしまうと幸せにはなれないでしょう。また、離婚したとしても離婚以外に選択肢があったのではないか。と、後悔することでしょう。考えるべきは、2人で生きていくために、どう家計運営するかということです。
そこで、筆者は2人で生活を続ける場合の赤字を削減する方法をアドバイスしました。長く働く、節約を心がけるのはもちろんですが、宗教費として予算を決めることを提案しました。
明子さんも生活が成り立つのであれば宗教への支出は大目に見ることができると言います。月3万円の会費は必須ですから、それ以外の支出上限を決めます。すると、生活が赤字にならない宗教への支出上限は200万円と分かりました。献金や雑誌、おすすめの品の購入など今後発生すると思われますが、200万円までなら購入可能というわけです。
明子さんはこの上限が分かったことで夫と建設的に話し合えそうだとうれしそうに言っていました。