夫婦間でお金の話をすると喧嘩になるとよく聞きます。新婚の時はかわいらしいと微笑んだ相手の支出っぷりも結婚生活が長くなると、「自分勝手な無駄遣い」へと見方が変わります。今回の相談は、60代共働き夫婦の妻、明子さんが夫の宗教への支出が原因で離婚を考えたいが生活は成り立つかというご相談でした。

夫の宗教への支出で家計が崩壊の危機に…!

夫の宗教への支出は今に始まったことではなく、結婚当初からだったと明子さんは言います。明子さんは「宗教への信仰は自由なので、尊重したいです。だけど、最近は貯金がどんどんなくなっていき怖くなってきました。お金がなくならないうちに離婚したほうがいいんじゃないかと思い始めたんです」と言います。

支出の内容を聞いてみると、会費が月3万円、不定期に行われる献金100万円があるそうです。しかし支出はこれだけではありません。今回、明子さんは宗教法人のアドバイスによる墓の購入と自宅のリフォームをきっかけに宗教法人に対して不信感を持つようになったそうです。

宗教法人からアドバイスをもらった理由は不幸なことが続いたためです。2年前に夫の兄が事故死し、その後すぐに夫の母が心筋梗塞で亡くなりました。そして、その数カ月後、今度は明子さんの父が骨折をしたそうです。あまりにも心苦しいことが続いたため夫は宗教法人に相談をしました。そこでのアドバイスが墓の購入と水回りのリフォームでした。