話し合いで初めて知った義家族の複雑な事情
夫の話は私にとって青天霹靂でした。今思えば、私が夫の家族の事情を何も知らなかっただけで、全て私の独りよがりだったのです。内海さんは私に自分でそれを確認させたかったのだなと、遅ればせながらようやく気付いた次第です。
内海さんに「夫と話し合いをしたら一発で解決しました。息子への生前贈与も検討してもらうそうです」とお礼のメールを送ったら、サムズアップの絵文字が返信されました。
しかし、内海さんとのご縁はそれだけでは終わりませんでした。夫は義父から頼まれて相続全般を任せられる税理士事務所を探していたらしく、「涼子の話を聞いて、内海さんという人はなかなか機転の利く、洞察力のある人だなという印象を持ったんだ」と、まずは内海さんに相続診断をしてもらい、その後の相続対策や相続の実務については内海さんが勤務していた税理士事務所に依頼することを考えているようでした。
以前の顧問税理士が高齢になって事務所を閉めた後、義両親の資産管理もしっかりなされていなかったことから、そのあたりも含めてのご相談です。
改めて内海さんに連絡を取ると、今度はこんなメールが返ってきました。
「窪川さんのお役に立てるなら私もうれしいです。相続では、お嫁さんやお孫さんなど相続人以外の人も含めてファミリーでしっかり情報を共有し、皆が納得して進めていくことが重要だと思っています。微力ながら、そういう相続ができるようにお手伝いさせていただきます」
最後にはやっぱり、サムズアップの絵文字がついていました。これには私もサムズアップで返信しました。「内海さん、どうかこれからもよろしくお願いしますね」という思いを込めて。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。