夫が他界、保険料未納が長かったが…遺族年金はどうなる?
そのような生活が何年も続いていた中、慎一さんは54歳で亡くなってしまいます。雅美さんは慎一さんが倒れてからは、それ以前より共に過ごす時間が長く、亡くなる時までの日々を思い出します。
しかし、雅美さんはこれからの生活のことも考えていかなければなりません。慎一さんが亡くなるまでの数年間、家計は苦しくなっていました。慎一さんの障害年金があった一方、雅美さんは外で働く時間が制約されて収入も少なく、まだ息子が学生だった時期の学費もあったためです。雅美さんは将来の老後のことも含め、今後の生活について考える必要が出てきました。「夫が亡くなってからは時間には余裕もできそうだし、パートでも仕事はできるけど、これからまずは継続的に働いて収入を得ることが必要だな……」と思います。
そんな中、遺族年金について知ります。遺族年金があれば家計的に助かりそうだと考える雅美さん。しかし、「年金って保険料を払ってないと受け取れなかったり減らされたりするって聞いたな……」「夫は会社も辞めちゃって随分経つし、辞めてから年金の保険料もずっと払っていなかったけど、遺族年金は受けられるのかな」と思います。
雅美さんは年金事務所へ向かい、遺族年金について尋ねました。すると、職員は「遺族年金が支給されますよ」と回答しました。雅美さんは「夫は病気をしてからは働けず、会社も辞めて年金の保険料をずっと払っていなかったのですが、それでも大丈夫なのですか?」と尋ねます。これに対して職員は「大丈夫です。遺族年金のうちの遺族厚生年金が支給されます」と説明しました。
●なぜ保険料を払っていなかった慎一さんの遺族に年金が支給されるのでしょうか? 後編【「大丈夫です、遺族年金が支給されますよ」56歳妻に職員が明かした、障害年金受給者の遺族に適用される“特別なルール”】では、障害年金受給者が亡くなった場合の遺族厚生年金の仕組みと、雅美さんが実際に受け取れる金額について詳しく解説します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
