扶養に入っていた人が社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入すると、その保険料の負担が発生します。加入し続けると受けられる給付が厚くなります。それは、老後の年金のことだけではありません。

社会保険に加入してパート勤務

史恵さん(仮名、55歳)はパート勤務をしながら社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入しています。結婚してから長らく夫の章宏さん(56歳)の扶養に入ってパート勤務をしていましたが、8年前の7月から扶養を抜けて社会保険の加入を始めました。

加入してしばらくの間は「勤務時間を増やして収入も増えたけど、毎月健康保険料(介護保険料含む)・厚生年金保険料が結構かかるなぁ。他には雇用保険料や税金もかかっているし。勤務時間も結構増やしたのに、保険料とか取られるから増えた手取りはちょっと。こんなに引かれてしまうのか。本当に加入してよかったのかな」「将来65歳から受け取れる年金は多くなるっていうけど、やっぱり保険料の負担が重いなぁ」と思うようになっていました。