財布代わりにされる我が家

娘は子供の頃から周囲の空気を読むのがうまく何事にも気の利くタイプで、帰省する際も、昼ご飯にできる乾麺や皆で食べられるお菓子、夫と私用にワインなどを買って持ってきてくれます。けれど、息子夫婦から手土産をもらったことは一度もありません。

それどころか、ショッピングセンターで孫の洋服や玩具を買う時は、息子がへらへらしながら「ほら、『じぃじ、ありがとう』って言えよ」と孫に言わせて夫に払わせるというのですから呆れます。

息子夫婦は2人とも正社員ですが、メーカーなので同世代と比べても給料が低く、しかも、昇給もほとんどないといつも愚痴っています。最近は食料品の値段や家賃も上がっていますから家計のやり繰りも大変なのだと思いますが、だからといって我が家がお財布代わりにされたらたまりません。

先日、娘と電話をした時に冗談交じりに「お兄ちゃんたちに1週間もいられたら、うちが破産だわ」とこぼしたら、娘から「食費くらいは払わせた方がいいよ。帰りの時にお兄ちゃんに請求書を突き付けてやれば?」と言われ、悪くない提案だと思いました。

しかし、その時点では本当に実行するつもりはありませんでした。

●この後、孫のいたずらがきっかけで堪忍袋の緒が切れた山本さん。息子一家の帰宅日に“驚きの行動”に出ます。後編【「もう来ていただかなくて結構」いたずらし放題の孫を放置し謝罪もなし…非常識な息子夫婦に59歳女性が突き付けたもの】で詳説します。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。