年金は62歳から? 65歳から?

しかし、3年前、佳世さんは友人から「私は結婚前に7年間会社に勤めてたけど、会社に勤めていたことがあるなら年金は62歳から受け取れるよ」と言われます。その友人は62歳の3カ月前に年金の請求書が送られ62歳で手続きを済ませ、実際に受け取るようになっています。

これに対して、佳世さんには、62歳を迎えてもそうしたお知らせは来ていません。佳世さんは「私は会社に勤めていたのは短かったし、小さい会社だったし、厚生年金なんて入っていなかったのかも。私は65歳から国民年金の老齢基礎年金だけかな」と思います。

それから3年ほど経ち、65歳になる3カ月前に年金の請求書が届きました。「ようやく自分にもお知らせが来た。65歳から受け取れることになってる。やっぱり自分の年金は65歳からで、65歳前にお知らせが来るのが正解なのね」と思います。

年金事務所で発覚! 実は62歳から受給資格があった

佳世さんは「これでやっと私も年金が受け取れるようになる」と思い、65歳を迎えてから年金事務所に行きます。佳世さんは早速、窓口の職員に対し、「年金って65歳からということでいいんですよね? 私は1年ちょっと勤めた会社がありますけど、厚生年金には入っていないようですし、私の友人が言う62歳の頃のお知らせは何もなかったですし」と伝えます。職員は「昔勤めた会社がおありとのことですね。会社名や在籍期間はわかりますか?」と聞きます。佳世さんは会社名や当時のことをよく覚えていたので、その内容を伝えます。すると、職員は年金の記録を確認した上で、「そうなりますと、年金は62歳から受け取れますよ」と回答します。

「え? そうなんですか?」と佳世さんは不思議に思います。佳世さんの年金はやはり62歳からのようで、それは間違いがないようです。しかし、62歳から受け取れるのに、その年金請求のお知らせはなぜ62歳の前ではなく65歳の前に届いたのでしょうか。そして、佳世さんはこれからどのように年金を受け取るようになるのでしょうか。

●佳世さんが62歳になる前にお知らせを受け取れなかった理由とは? 後編【「本当は3年前から受け取れていたのか…」年金をもらい忘れた65歳女性が「ねんきん定期便」で見落としていたこと】で詳説します。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。