誕生月に届くねんきん定期便を見て、将来の年金の見込額を確認することもできます。しかし、いずれはその定期便が届かなくなるようになります。どのような場合に届かなくなるのでしょうか。60代女性のケースを見ていきます。
将来もらえる年金額が気になる62歳の専業主婦
結婚前は5年ほど会社に勤め、結婚後は専業主婦を続けている62歳の真奈美さん。真奈美さんの年金は63歳から受けられることを「ねんきん定期便」を通じて知ることができました。
「63歳から特別支給の老齢厚生年金(特老厚)、65歳からは老齢基礎年金と老齢厚生年金か。会社に勤めていたのも5年ほどだし、そんなに長くは厚生年金に入っていなかったから、年金が多くないのも当然か……」と思いつつ、毎年誕生月に届く定期便に書かれている将来の受給見込額についてざっと確認していました。
ところが、62歳を迎え、定期便がぱたりと届かなくなりました。「あれ、おかしいなぁ。毎年欠かさず来てたのにどうしてなんだろう?」と疑問に思います。そして「年金の見込額は去年の定期便とそんなに変わらないはず……。だけど、年金額について知るには年金事務所で聞くしかないのかな」とも考えるようになり、初めて年金事務所に相談しに行くことを決めました。
