相次ぐ別れで気がかりな年金手続き

しかし、息子・幸司さんを亡くしてから弘子さんは元気がなくなって身体も急速に弱り始め、2025年3月に92歳で亡くなってしまいました。

実和さんは幸司さんに続き、弘子さんの葬儀を取り仕切ることにもなります。夫に続いてまた身近な人を亡くした実和さんは動揺しますが、亡くなった後の手続きを進めないといけないと思い、慌ただしく動き始めます。

弘子さんは年金受給者でした。そのため、実和さんは「年金関係といえば、夫(幸司さん)が亡くなった時は遺族年金の手続きをしたけど、今回は私に何か必要な手続きはあるのかな……」と気になります。

年金事務所に相談に行くために事前に電話で問い合わせをします。すると、弘子さんの親族として誰がいるか細かく聞かれましたが、どうやら実和さんには年金の手続きがあるようです。具体的にどのような手続きがあるのでしょうか。

●実和さんのような義理の親族にも年金の手続きができるのでしょうか。後編【義母が残した最後の贈り物? 親族の相次ぐ他界で手続きに追われる中…60代女性が発見した「未支給年金」の存在】で、年金事務所での相談内容と、意外にも知られていない未支給年金の受給要件についてお伝えします。

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