2人の息子はひきこもり状態にあり無収入。父親はすでに亡くなっており、母親が仕事に家事にと孤軍奮闘しています。それでも親子3人の家計は綱渡り状態。母親も体力の限界が近づいており、そう遠くない未来に家計が破たんしてしまう可能性もあります。窮状を訴える母親に、筆者が提案した内容とはどのようなものだったのでしょうか。
家計破たんの危機を前にしても働かない息子たち
相談者は、ひきこもりの子を持つ母親の和田圭子さん(仮名・68歳)。圭子さんには2人の息子がいますが、その2人ともひきこもり状態にあるとのことでした。
家族構成は次の通りです。
母親68歳
長男37歳
次男34歳
※父親はすでに死亡
息子たちは働いていないので、収入はありません。そのため、親子3人の生活費は母親の収入だけでまかなっています。母親は公的年金を受給しており、月額にするとおよそ12万円(老齢年金および遺族年金)。これだけでは生活費が足りないので、母親がパートで不足分を稼いでいます。しかし母親はもうすぐ70歳。体力の衰えを感じることも増えてきました。
「私もこのままずっと働けるわけではありません。この先どうなってしまうのか。心配で仕方がありません」
母親は筆者にそう訴えてきました。
そこで筆者は次のような質問をしてみました。
「お子さんが働いて生活費の一部を稼ぐことは難しいのでしょうか。正社員は厳しくても、せめてアルバイトなら何とかなりませんか?」
すると母親は一層顔を曇らせました。
「難しいと思います。2人とも仕事に悪いイメージしか持っていませんので」
母親はそう答え、当時を振り返りました。