20歳になれば学生であっても国民年金に加入義務があります。しかし、学生で収入が少ないと学生納付特例制度で保険料納付猶予を受けることができ、実際猶予されていた人もいることでしょう。この猶予を受けた保険料を後で社会人になってから払うと、どうなるのでしょうか。
この春から就職した新社会人
諒一さん(仮名・22歳)は、3月に大学を卒業し、4月から機械メーカーに就職しました。今までとは生活が大きく変わることになりましたが、入社式を経て、社内での研修が始まり、毎日慌ただしい生活を過ごしています。
営業部門や生産部門といった各部門の担当者から研修を受け続ける中、給与担当者からの研修もあり、講義では給与の仕組みや給与計算について説明がされます。給与明細の見方の解説を聞いて諒一さんは「うわっ、税金だけでなく、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料、いろいろ天引きされるのか~。手取りが少なくなりそうだな。その中でやりくりしないとダメなんだな」と感じながら、これから先の収支の計画を立てることにしました。
ここで、ふと、諒一さんは学生時代の国民年金保険料について思い出します。諒一さんは20歳になってから大学卒業までの国民年金保険料について納付を猶予してもらっていたのでした。