離婚しても生活は成り立つか? チェックポイント5選
のり子さんのライフプランが問題ない結果になったのは、もちろん金銭面で余裕ができたからですが、具体的にどのような点が影響したのか、チェックポイントを5つまとめました。
①経済的自立(自分の稼ぎで生活できる)と元気なうちは何歳でも働きたいと思っている
のり子さん自身、仕事に対して体力的にきついと感じることは多々あるようです。それでも社会とのつながりを持ち続けたい、生活のために長く働きたいと考えているため、収入を確保できる期間が長く取れるようになりました。
②健康に気をつけている
長く働くためには健康であり続ける必要があります。病気になってしまうと収入減少に加え医療費もかさみます。のり子さんは現在、食事とヨガで健康を保っているようですが、健康であることも非常に重要です。
③資産運用している
会社の確定拠出年金、NISAを始めたことも離婚後の生活を改善させるポイントです。資産形成は時間がかかりますから、1日でも早く始めることが大切です。
④離婚後の生活設計を具体的に計算した
1人で生きていくなら、今後どれだけの資産とどれだけの収入が必要か、これを知らずに離婚してしまうと貧困まっしぐらです。離婚後の収支を計算することで生活水準もイメージでき、離婚に備えることができます。離婚後の1人暮らし費用の予想がつかないという人もいますが、現在の支出を洗い出し、毎月の自分自身の支出はいくらかを確認してください。少なくとも自分の稼ぎで生活費をカバーできるかどうかは計算しておきましょう。
⑤過去より未来を見ている
3年前、のり子さんが相談に来た時は、夫の愚痴も多く前向きな言動は多くありませんでした。夫からのモラハラ経験はつらかったと思いますが、これから新しい人生を歩むなら、過去を振り返っても前には進めません。それに、そんな夫を選んだのは自分です。選んだのは自分だから、選ばない人生を切り開くのも自分で行う必要があります。自分で前向きに人生を変えていかなければいけないのです。実は、これが一番難しいポイントと言えるかもしれません。しかし、のり子さんは過去がどうだったかというよりも未来を見据えて、これから生きていこうとする精神的な強さを身につけました。
離婚を考える人は長年の恨みつらみが募っています。しかし、そこに不満のエネルギーを注ぎ込んでいると、決して前に進むことができません。シワだって増えるでしょう。賢く生きて新しい人生を楽しく歩むにはどうすればいいか、視点を変えて考えてみると、一歩前進できるヒントが必ずあります。
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