結婚後、妻の驚きの行動に違和感

雄太さんの思い描いていた結婚生活は、当初からズレたものとなりました。

結婚後、愛美さんが相談もなく仕事を辞め、専業主婦になったのです。今どきは共働きが当然と思っていた彼からすると、かなり驚いたといいます。しかしこの時は、ホレた弱みに加えて、代わりに節約をがんばるといわれ、渋々ながら納得したとのことでした。

一方で、この件が彼に冷静さを取り戻させたのかもしれません。彼は家賃を除いて、月に10万円しか生活費を渡さなかったのです。彼は独身時代、月7万円で十分に余裕のある生活ができていたため、節約するならこれで十分だと考えたといいます。彼女も負い目を感じていたのか、特に何も言わなかったとのことでした。

それでも「共働きして2人で資産形成を」と考えていた彼からすると、すでにかなり計算が狂っています。そこで彼は、改めて熱心にお金や投資の話をしたそうです。そうして資産形成の価値を理解すれば節約にも力が入るだろうし、あわよくば再就職もしてくれるかもと考えたといいます。

しかし結婚前とは違い、なぜか彼女はあまり興味を示してくれませんでした。それどころかその後は、資産形成の話をしようとするたびに少しずつ避けられるようになったといいます。次第に彼女の笑顔を見る機会も減りましたが、それでもいつかは分かってくれるはずと信じ、休日など機会をうかがっては資産形成の話を続けたとのことでした。

この2人は、どうなるのでしょうか……? 後編【「老後破産するよりはマシ…」家賃と生活費以外“全部投資に回したい”男性が失った「2度と取り返せないもの」】にて詳説します。