単位が足りず留年、その後退学してしまう
この出来事に翔也さんの父親は大激怒。
「お前は何をやってるんだ? 学生なんだから遊んでばかりいないでしっかり勉強しろ」
「うるせぇ! 俺は将来絶対に成功する。金はその時に返すって言ってるだろ」
「何わけわからないことを言ってるんだ。いい加減にしろ!」
その後も翔也さんと父親の言い争いはたびたび起こり、時には取っ組み合いのけんかをすることもあったそうです。母親はどうすることもできず、ただ見守るしかありませんでした。
それからしばらくしたのち、翔也さんは一転、うつ状態に陥ってしまいました。一日のほとんどを布団の中で寝て過ごすようになってしまい、食事もあまり取れず、着替えや入浴もままなりません。大学にも通えなくなり、単位が足りず留年してしまいました。結局、翔也さんは大学に復帰できず中退しました。
母親からお金を借りて推し活に没頭
その後、再び躁状態になった翔也さん。
母親に「大学は辞めちゃったし、もう起業するしかない。これからはエンタメの時代だ。俺が会社を作ってアイドルを世に送り出してやる。そのためには市場調査が必要だ。だから金を貸してくれ」と言い、地下アイドルの推し活を始めたのです。
母親からお金をせびっては地下アイドルのライブに何度も通ったり、グッズを購入したりしていました。しかし肝心の起業については口だけで何も行動をおこしませんでした。
働くこともなく、母親からお金を借り続ける翔也さん。父親はそんな翔也さんを見放し、母親に押し付けていたそうです。
この当時、両親は今までの問題行動が障害によるものとは考えもしなかったので、翔也さんを精神科や心療内科へ連れて行くことは一切ありませんでした。
●この状況を打開するため、ついに母親が行動を起こします。きっかけは障害年金の存在を知ったことでした。後編【1日12時間以上寝て過ごし、部屋は閉めきったまま…無収入のひきこもり男性が月7万円の収入を得られたワケ】で詳説します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
