通りがかったガールズバーに入店し、トラブル勃発

「何で誰も俺の話を聞いてくれないんだ」

翔也さんは大きな不満を抱えていました。

そのようななか、街を歩いていると、ふとガールズバーの看板が目に入りました。

「話を聞いてくれるなら誰でもいい」

そう思った翔也さんは迷うことなく入店しました。

ガールズバーの女性は、翔也さんの話を否定することなく聞いてくれました。気分をよくした翔也さんは、その勢いで面識のないお客さんに次々と声をかけていきました。

お互いにお酒が入っていたからか、お客さんは翔也さんと意気投合。気分がさらに高揚した翔也さんは「よし、今日は俺のおごりだ! みんな楽しんでくれ!」と店内に響き渡るほどの大声を出しました。

「え~いいの?」
「マジで?」
「ご馳走様です!」

周囲から嬉しそうな声が次々と上がりました。それらの声に応えるべく、翔也さんはシャンパンを次々に注文していきました。

(俺はこれから成功して大金持ちになる。今日の出来事は、俺が成功者となった後に語る伝説としてふさわしい)

翔也さんは心の中でつぶやき、グラスに注がれたシャンパンを一気にあおりました。

数時間後。お客さんが全員帰ったあと、翔也さんはガールズバーの店長と言い争いをしていました。

「お客さん、きちんとお支払いしてもらわないと困りますよ」

「だから今日は持ち合わせがないって言ってるだろ。将来成功したらその時に支払うよ。さっきお前らも応援してくれたじゃん。何で信じてくれないんだよ?」

「そんな先まで待てません。払えないなら警察を呼びますよ」

警察と聞いて、翔也さんもさすがにまずいと思ったのでしょう。スマホを取り出し、母親に連絡を入れました。

結局、代金は迎えに来た母親が支払うことになりました。