不足3500万円を補う現実的な選択肢
現在の世帯収入が2500万円のため、3500万円の不足を補うには2年後の早期退職計画から、さらに1年半延期すれば不足額をカバーできる計算になります。あるいは、加代さんだけ先に仕事を辞めて充さんだけ働き続けるなら延期期間は2年です。
また、退職後にアルバイトすることも考えているようなので、世帯年収350万円で10年働き3500万円の不足額をカバーする方法もあります。もちろん早期退職の延期を1年程度に短縮して、その後アルバイトに切り替える選択肢でも良いでしょう。ただ、いずれにしても「2年後に仕事を辞める」計画を実行するのは危険で、働く期間を延長する必要があります。
また働く期間を延長することで投資信託の積み立ても続けられますし、年金も増えますから状況はより好転すると考えられます。充さんと加代さんは、思い描いていた早期退職プランは叶わないものの、不足額の目安や働き方、年収の目安が明確になったことで、今後のプランを考えやすくなったと言っていました。
早期退職を考える際のポイント
早期退職を検討するにあたり整理しておきたい情報は次の3つです。
・今後の全収入(年金・給料・退職金・その他収入)
・今後の全支出(日常生活費、住居費、レジャー費、保険料、車の維持費等)
・現在の資産残高
特に支出は自分が想像している以上に多いケースがほとんどです。車の維持費や車検、自動車税、固定資産税、生命保険料、家電の買い替え費用、家の修繕費など、普段支出として意識していないけれど、支出されているものがいかに多いか気付かされます。バーコード決済、口座振替、クレジットカードなど様々な決済手段がありますから、毎月の支出額を一度棚卸ししておくと良いでしょう。
退職後の生活が成り立つかどうかは、収支を計算しないといけませんが、そもそも、収支を把握すること自体が大変な作業のため、把握すれば自分の頭の中を整理でき、なんとなく今の資産額で足りるかどうか見えてくるはずです。どんな暮らしをしたいのか、数字で確認しておくと安心して早期退職を実現できるでしょう。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
