離婚後も安定した生活を送るために

夫と話し合うことを避けて、なるべく省エネで離婚を進めたいと思う人もいます。しかし、それでは菊美さんと同じです。菊美さんは、浮気する夫の家を飛び出し、子どもを置いて実家に帰りました。子どもを取り戻すために代理人を通じて夫へ交渉に行ってもらいましたが、代理人にお願いしている時点で、「自分自身は夫に会いたくないから、お願いした」という状況が想像できます。

しかし、その夫を選び結婚したのは自分です。今の自分は、過去の自分の選択と行動の結果です。であれば、自分が行動した結果は自分で責任を持って対応しなければいけませんし、逆に、自分の行動でこれからの将来を変えることができます。

離婚を迷っている多くの女性を見てきて思うことは、この責任を取れる人は、離婚後も安定した生活を送っていけるということです。

・教育費をどう確保するか考える
・子どもが独立した後の自分の人生設計を具体的に考え準備する
・稼ぐ力をつける(すでに稼いでいる人は経済的自立を継続させる)
・相手について愚痴ることなく、建設的な話し合いで条件を整理する

これらを1つずつ実行に移すことで、離婚後の人生は大きく変わります。相手と話し合うことで、状況が好転することも多々あります。現在では、年金分割の制度や大学無償化など制度が整備されています。それら制度の情報収集をし、感情ではなく、計画的な行動、責任ある行動を実行できれば、幸せな再スタートを実現できるでしょう。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。