「老後への不安は、やはりこの先、孤独とどう向き合うかです。自分は友人もおらず、会社などの組織で仕事をしているわけではありません。親以外、人との関わりがない中、ふとした瞬間、孤独を感じることが多々あります」

吉岡さん(仮名・44歳)の率直な告白からは、現代社会で多くの人が抱える孤独の問題が見えてきます。数年間の婚活を経て結婚を諦めたと話す吉岡さんの体験談は、同じような状況にある人々にとって、自分の人生を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

<投稿者プロフィール>
・男性
・40代
・東海地方在住

婚活をやめて1人で生きる決意を固めた理由

吉岡さんは、幼少期から人との関係を築くことに苦手意識を感じてきたと言います。一度は婚活に取り組んだものの思うような結果が得られず、1人で生きていく決断を下しました。

「数年間、婚活をしてきましたがなかなか上手くいかず、結婚は諦め一人で生きていくことを決意しました。幼少の頃から他人と関係性を築くことが苦手で、人との関わりを避けて通るような人生だったのです」

しかし、その決意は時として揺らぐことがあるようです。

「特に外食へ行った際、家族連れの客がテーブル席でにぎやかに食事をしているのを見ると、やはり家族は良いものだなと思います」

「1人では牛丼店などの入りやすい店しか利用できない点がネックです。たまには焼き肉やしゃぶしゃぶなどを食べたいのですが、1人だとなかなか入りづらいです」

自炊をせず1日のほとんどの食事を外食にしている吉岡さんにとって、食事は単なる栄養補給以上の意味を持っています。その一方で、独り身のデメリットを強く感じることもしばしば。

食事という日常的な行為を通じて、社会とのつながりの薄さを実感せざるを得ない状況は、独身の多くの方に共通する悩みかもしれません。