飯田華さん(仮名、54歳)は大の絵本好きで、自宅には400冊ほどのコレクションがあります。そんな飯田さんの夢は、誰でも気軽に絵本を読める場所を地域に提供することです。

しかし、将来のことを考えると現実的な問題も。子ども2人の将来や自分の健康問題、老後資金など様々な心配事が頭をよぎります。

後編では、そんな飯田さんに希望を与えたご両親の生き方と、そこから見出したこれからの人生の歩み方について聞きました。

●前編:「通帳の残高を眺めては不安に」54歳女性が直面する老後不安…それでも諦められない"絵本空間"実現の夢【読者体験談】

「老後は第二の青春!」を体現する両親

将来への不安は尽きませんが、それでも生きていかなければなりません。親からもらったこの命を、最後まで自分らしく使いたいという思いは強く持っています。

「寄る年波には勝てぬ」ということわざがありますが、「老後は第二の青春!」という言葉もよく耳にします。それをまさに体現しているのが私の両親です。

今年90歳になった母は老後に始めた太極拳で体力を維持しています。地元で行われる太極拳フェスティバルにも積極的に参加しているほどです。

また95歳の父は65歳から農地を借りて毎日野菜作りに励んでいます。収穫した野菜は自宅前で100円均一で販売し、ちょっとしたお小遣いも入り、やりがいを感じているそうです。

そんな両親を見ていると、2人とも肌もツヤツヤ、心もイキイキとしていて、娘ながらに感心してしまいます。