昼間の仕事とは180度違う週3日のバイト生活

ご存じの方が多いと思いますが、地方公務員の副業は禁止されていました。「いました」としたのは、2025年6月に総務省の通知によって副業が解禁されたからです。

ただし、解禁と言っても、実際に副業するには申請して任命権者の許可を得る必要があります。そもそも副業が解禁されたのは地域の働き手不足の解消や自分のキャリアアップを目的とするものですから、申請してもスナックでの副業が許可されるとは思えません。むしろ、旧態依然たる地方のお堅い職場ですから、「あの人、スナックでバイトしてるらしいよ」と後ろ指をさされるのが関の山です。

先日も他県の女性公務員が勤務先に内緒で副業をして懲戒処分を受けたというニュースがありました。同じ職場の先輩たちとランチに出た際、「優花っち、歌うまいし、配信とか地下アイドルとか副業やってたりしないよね?」といじられて一瞬言葉に詰まったこともありました。

週初めの月曜日と週末の金曜日は突発的な仕事が入ることもあるので、バイトは火曜日から木曜日の3日間に集中させています。

役所からバイト先のスナックまでは、車を飛ばして40分ほど。19時に入店して23時の閉店まで4時間働くと、帰宅するのは日付けが変わる頃になります。車の運転があるので好きなお酒がいただけないのは残念ですが、顔なじみのお客さんから仕事や家庭の話を聞かされたり、一緒にカラオケを歌ったりして過ごすのは、昼間の仕事とは180度違って楽しい時間でもありました。

ママは料理上手で、私がシフトに入る日は私の好きなボルシチやオムライスのまかないを用意してくれたりします。交通費別で毎月12万円ほどが現金で支給されるので、本当に助かっていました。