親への感謝や愛情は程度が大事。冷静に先々を考えよう!
一方の女性視点で考えると……一言で言い表せない事例だと思います。今や50代になっても親を頼る8050問題などもある中、逆に親を支えようとする姿勢は立派と思います。親御さんについても、ここまで立派な娘さんを育てた方たちだと見ることもできます。
しかし、結婚という第三者を巻き込む状況になれば話は別です。周囲からは、親の存在を重荷にしか感じられません。仮に結婚できたとしても、いつ離婚されても不思議はないでしょう。そして未婚のまま親を支える、支えさせるだけでは、いずれ親子ともども、共倒れしかねません。
先述の通り、今や自分の家族だけでも人生を生き抜くことが大変な時代ですし、周囲を助けた分だけ自分の家族の豊かさを失います。そしてその事情は、未来の自分の子供にも関わってくるのが現実です。いずれ未来の子供にも、同じように自分たちを支えさせるようになる可能性が出てきます。親のために子供を犠牲にする考えは、いかがなものでしょうか。
幸い、最終的な介護だけは、理解を示す方が少なくありません。目先の金銭問題は、行政や弁護士、FPなどに相談する手もあります。できる限りいったんは親元を離れ、結婚して共働きし、資産運用で十分な資産を築くような形で、自分の幸せも考えながら親を支える方向で努力していきましょう。