杉山孝雄さん(32歳・仮名〈以下同〉)は、都内の大手企業で働く年収700万円の独身男性です。彼は婚活が難航する中、中堅企業に勤める31歳の女性、伊藤詩織さんと出会いました。
2人の交際は順調だったのですが、1年後に彼女の実家にあいさつに行ったところ、「経営を再建するまで、娘とともにキミも月8万円を入れてほしい」という結婚条件を言われてしまいます。
彼女とは結婚したい一方、彼女と結婚すればもれなくありえない条件を提示してくる義実家がついて回る……苦悩の末に、彼が出した結論は?
●前編:“将来の義実家”で年収700万円ハイスペ男性が提示された、驚きの「結婚の条件」の中身とは
ムリなものはムリ…。最後は別の女性とハッピーエンド
「さすがにあんな条件は飲めないよ。ゴメン……」
最終的に孝雄さんは、詩織さんと別れることにしました。あの提案は、彼には義両親に「生涯、面倒を見ろ」と言っているに等しいと感じたのです。彼女だけなら喜んで結婚したいものの、あの義両親が付いてくるとなると、どうしても受け入れられなかったといいます。
一方の彼女はというと、別れを素直に受け入れたそうです。「親を見捨てるような人とは結婚できない」といったそうです。彼は、自分があれだけ悩んで結論を出したのに比べ、彼女が迷うことなく自分より義両親を選んだ姿を見て、ある意味で吹っ切れたとのことでした。
こうして改めて婚活を始めた彼なのですが……縁とは不思議なもので、その後ほどなくして別の出会いがあったそうです。しかもお相手の条件は詩織さんとほぼ同じでありつつも、義実家が“普通(=お金を要求してこない)”な点だけが違ったといいます。もちろん、すでに結婚が視野に入っているとのことでした。
「詩織さんほどの女性とはもう出会えず、結婚もムリかなと思っていた中で出会えて、本当にうれしいです。詩織さんの件は残念でしたが、今はあの家に巻き込まれなくてよかったと思っています。これからは改めて、今の彼女と幸せになろうと思います!」
紆余(うよ)曲折あったようですが、ぜひ今後は幸せな人生を歩んでくださいませ。