<前編のあらすじ>
63歳で自営業の木暮昭さん(仮名)は、大学生の長男に届いた国民年金保険料の納付通知への対応に苦慮します。当初は突き放したものの、妻に泣きつく息子を見かね、3年前から顧問を務める税理士の金城さん(仮名)に相談することに。
そこで金城さんが提案してくれたのは、親が保険料を肩代わりすることで所得控除を受け、節税に繋げるという意外な手法でした。丁寧な対応に信頼を深めた木暮さんでしたが、金城さんからはさらに「もう1つの提案」が示されたのでした。
●前編:大学生の息子に「国民年金保険料」は払わせるべき? 63歳自営業の男性が驚いた「親が肩代わり」することの意外な利点
「二足の草鞋」を履く若き専門家
税理士資格に加えて社会保険労務士の資格も持つ金城さんと知り合ったのは、3年前に30年以上お世話になっていたベテラン税理士が急病で勇退されたことがきっかけです。
勇退された税理士さんからは、税務だけでなく、不動産投資でも有益なアドバイスをたくさんいただきました。おかげで今は4つの物件を所有し、そこから賃貸収入を得ています。自営業で公的年金には期待できず老後資金が不安だったので、不動産は我が家の大事な将来への安心材料になっています。
そうした事情もあり、この3年間、与えられたミッションを期限内にこなすだけの存在だった金城さんに対する私の評価は「可もなく、不可もなく」というものでした。
しかし、ここに来て、金城さんの印象が大きく変わるような出来事がありました。
きっかけは、満20歳になった大学生の長男に国民年金保険料の通知書が届いたことでした。私は本人に払わせるつもりでしたが、長男が「無理!」と妻に泣きつき、長男に激甘の妻が「学生納付特例制度」を使わせていいものかどうか、金城さんのところに相談に出向いたのです。
この件でも金城さんは、私が長男の保険料を払ってやり、私の所得からその分の控除を受けて節税するという悪くない提案をしてくれました。妻はその際の金城さんの丁寧な対応が気に入って、いっぺんで金城さんのファンになってしまったほどです。
